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これで君も映画通だっ!

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 このコーナーは、映画を愛する競馬王の、独断と偏見で選んだ映画をご紹介。競馬王お勧め映画を「よし、観てやるか。」とご覧下さったあなた、ぜひその感想をメールにて送って下さい。「おもしろい、鋭い、お主なかなかやるな」という感想メールを、当コーナーに掲載させていただいた方、毎月3名様に、図書券1000円分をプレゼントしちゃいます。あなたのお勧め映画も教えて下さいね。お待ちしてます。

邦画

「ゆきゆきて神軍」 原敬/競馬王さんお勧め

 この題名スゴイでしょ。進軍ではなく神軍ですよ。

 半ドキュメンタリーと私は解釈しています。監督は原監督、今村昌平の弟子です。分かる方はお分かりでしょう?とてもイタイ映画です。原監督は、ドキュメンタリーで、奥さんのお腹が大きい時に、撮影して映画にしたという強者です。

 この映画の内容は、戦時中に、フィリピンだったか東南アジアにいた、奥崎謙三(主演のじーさん)が、別の部隊の上官が食料難のため”部下の肉を食うために殺した”という事件(ほんとの事)を追求していくものです。上記のように書くと、まるでドキュメンタリーのようですが、この奥崎謙三が、問題です。この人不動産屋だった人を殺したことがあるそうです。また、田中角栄を殺すとご自分の車にペイントしていたり、天皇ポルノビラをまいた、超アナーキストなんです。

 アナーキストってのは、周りを気にし過ぎることで、ちょっとリアリティーをなくすことがあります、でも、それも魅力ではありますが、、、この奥崎さんのその後はあえて記述しません。でもアナーキストここに有りって感じの人生だったようです。
 
 物語に恋するような、ロマンチックにはお勧めできませんが、「ゆきゆきて神軍」の中に潜むパワーって圧倒されますよ。私は、渋谷のユーロスペースの最終日にみて、びっくらこいて、奥崎謙三の本(2冊)を買って帰りました。もっと知りたかったんです、奥崎謙三を。それと、フィクションとノンフィクションの定義が、どういう事かわからなくなりました。ビデオでもでてます。オスギだかピーコだったかも絶賛してました。是非どうぞ。

ぐらっちぇ!


「HANABI」 北野武

 武ちゃんの映画は、ヨーロッパで受けて、日本でうけないのは、よく分かるような気がします。センスよすぎるっていうか、自分勝手だからだとおもいます。カット割りも、セリフもその場で考えるそうです。やはり直観のスルドイ人(才能)は違いますね。

 お勧めする「HANABI」ですが、とてもイイ映画でしたよ。武チャン映画では、ベストだとおもいます。武は刑事で、奥さんが岸本加代子です。蛇足ですが、岸本さんのデビューシングル「北風」だったかな〜私買ったんですよね。とてもカワイかったです。今もかわらずカワイイっすけど。この映画でとてもイイ、アクセントになってる岸本さんの演技っていうか、存在がとても重い(いい意味です)です。重いっていうのは、なおらない病気の役だからではなくて、セリフがあまりなくて、でもキをてらったところなく、日常を見せているところは、なんともいえず、スゴイです。

 最後のセリフで「ありがとう」っていう時に全てよかったとおもいましたよ。ハッピーエンドの定義はわかりませんが、私は救われたような気分になりました。

 武の映画では、いつも思うことが”リアリティー”と”あそび”です。他の一般娯楽映画にはない、リアリティーがあるように思います(これはイイことおもいますが、客が入らない理由なのかも)。

 ”あそび”は、自分勝ってな、カット割りです。わけわかんねーな今のシーンってのが、結構あって、僕はその部分が結構好きです。HANABIでは、雪があるとこに、逃げて、車にチェーンを武がつけるシーンで、奥さんの岸本加代子に運転させるシーンで、軍手だか、手袋が雪の中に入って凍ってるってのがなんとも、よかったです。

 あと、テレビで言ってたんですけど、北野ブルーっていうやつ(レンズにブルーをかける)は、とてもモダンっすよね。最初ゴダールのまね?とおもってたんですが、ゴダールは、赤も使うけど、北野監督は、ブルー一辺倒ですね。こういう”あそび”(こだわり?)をもっている監督が日本で評価されない(客がはいらないという意味で)原因は4つあるとおもいます。

 1)日本人の西洋かぶれ(欧米に対するコンプレックス)
 2)映画の代金が高い大人1、800円ってとりすぎだよ。
 3)映画に対する規制が有り過ぎる(消防法とか)
 4)芸術(芸能も含む)発展に企業が投資しない(金出せ)。

 才能溢れる日本人監督は沢山います。また次回紹介したいと思います。ぐらっちぇ!


「にいあんちゃん」

「にいあんちゃん」 今村昌平監督 っていうーかー ”北林谷栄”は世界一のコーナー 

 ふるーい映画です。とても。しかし「あふれる熱い涙」がでてくるまで私のベスト1でした。というより、この作品内での北林谷栄さんがすばらしーです。 

 作品の内容としては、くらーいですが、今村監督としては明るいほうかもしれません。くらいというより、”貧しく、逞しく、元気”って感じかもしれません。北林谷栄さんといってもピンっとこない方もおられるかもしれません。「大誘拐」であばちゃんをやった人です。これは主役ですが、いつもは脇を固める、日本映画の宝だとおもいます。 

 もう15、6年まえだとおもいますが、24時間テレビで、桃井かおりが主演の2時間ドラマがあったんですが、それに北林谷栄さんもでてました。当時の桃井かおりは、もう日本の女優としては、アブラがのっていていっぱい賞とかもらってたんですね。でも、北林さんとからんだシーンがあったのですが、完全に桃井さんは食われてました。というか、存在感で圧倒されているように、私は感じました。

 とにかく私のすくない経験からですが、世界一の俳優さんであることは間違いないです。最近は、お身体のぐあいがよろしくないのか、お見かけしません。ザンネンです。タブン80歳を超えていらっしゃるはずです。亡くなられてないですよね。 

 北林さんの声(セリフ)の感じは独特でいつも頭の中で、再生できます。するととても幸せというか、なぜだか泣きそうな感じになります。この作品では、韓国人の役ですが、これがまたスゴイです。セリフまわし、国民性特有のオーバーアクションで泣く演技とかとにかくスゴイです。もともとは、宇野重吉さんの劇団にいらっしゃったそうで、宇野さんはとてもきびしー方(座長だから当然でしょう)だったらしく、何回もやりなおしさせられたと聞きます。あんなにうまいのに。 

 海外に目を向けてもこれほどすばらしい俳優さんはいません。例えばフェリーニの奥さん(ジェリアッタマシーナ)とか、まー、チェップリンとか、オーソンウエルズ等たくさんスゴイとうならせる俳優さんがいますが、私にとっては、北林谷栄がベスト1です。ちょっと長くなりましたが、それ程スゴイんです。私の言葉の足りなさが情けないです。 

 その他出演作品 「日本のおばあちゃん」 今村監督ですね、みやこ蝶々先生と共演です。
「大誘拐」 監督はしんない、作品として、、、でも北林さんの主演ですから。 
「ビリーザキッドの新しい夜明け」 監督はしんない、作家?高橋源一郎の3部作の映画化。  作品としてはちょっとね。でも俳優さんたちが豪華です。三上博史、室井滋、原田芳雄、真行寺君枝、etc  
 とにかく、最近の日本人は洋画ばかり追いかけやがって、クソだぜ。どんなに、アメリカナイズされたって、タタミにすわればおちつくし、家では靴をぬぎ、コーヒーは、さましてのむくせに、すかしてんじゃねーぞ! ということで、日本映画のすばらしい一面をご紹介しました、つもりでございます。ながくて、ごーめーんーねー。


「あふれる熱い涙」

 私はプログラマで、会社の野球部に所属する32才の男です。もー大分前(5、6年前)のある晴れた日に、健康保険組合の開催する、野球の試合に6番キャッチャーで出場していました。その大会は4回勝つと優勝です。とーぜんうちの会社は、へっぽこばかりですがその日は、もっとへっぽこ会社と試合したので1回戦を勝ってしまいました。 

 次の2回戦を勝ってしまうと、映画の最終上映に間に合いません。試合会場は埼玉の大宮でした。映画館は中野(武蔵野ホール)。日本映画だしタンガン上映なので今日をのがすと一生みれないかも。1回戦では、盗塁をバシバシアウトにしていましたが、ファールチップを人指し指にあててから、山なりの球しか投げられなくなり、試合は、とーぜん負けました。「ラッキー」と思ったのもつかのま、わたしは、買ったばかりのバイク(スズキのバンテッド)できていまして、人指し指はブレーキなのですが、試合が終了後”プンプン”腫れてブレーキがうまくひけません。これで中野までいったらヤバイカナーっとおもいましたが、根がゲージツ家ハダのわたしは、徐行(ウソ結構とばしました)で中野まで行きました。
 
 バイクだったのでおもっていたより早く着き、マック(ダブルバーガーセット)によってから映画を見ました。映画の内容ですが、おしえません。

 この映画をみてから人にこう聞くようなりました。「あなたの見た映画でベストの映画を教えてください。ぼくは、”あふれる熱い涙”っていうやつなんだ」と。映画館で泣いたのは、初めてでした。涙が止まらなくて恥ずかしかったっす(消して人差し指の腫れがひどかったからじゃありません)。もうビデオも出回っているようですので、ぜひ。

洋画

ヨーロッパの巨匠達

 誰にでも?楽しんでもらえるヨーロッパの巨匠達の、競馬王お勧め大衆向け傑作選です。以下に監督別に紹介します。

1)ゴダール  「勝手にしやがれ」 「気違いピエロ」 
・それ以外はよくわかりません。

2)フェデリコ・フェリーニ  「カビリアの夜」 「道」 「8 2/1」  
・とてもわがままな監督ですが、左記の作品は一般大衆むけです。「サテリコン」がベストという人もいますが、僕にはよくわかりません。「カビリアの夜」はとても切ないですよ。

3)フリッツラング  「死刑執行人もまた死すべし」 「M」 
・一番のお気に入りで50年代ドイツ表現主義の第一人者です。
*丸尾末広も絶賛。エログロではありません。

4)ルイスブニュエル   「銀河」 「欲望のあいまいな対象」「アンダルシアの犬」 
・とてもあぶない映画です。(ヨーロッパでの話ですが)キリスト批判だと思った人が上映中に銀幕をナイフで切ったそうです。日本人にとっては、そこまでしなくても〜って感想です。

5)監督不明  「フリークス」 
・題名のとおり、フリークスがいっぱいです。この映画を元に丸尾末広はマンガをかいています。

6)監督不明  「カリガリ博士」 
・?ドイツ表現主義です。これも丸尾末広がマンガにしたので出会いました。

※丸尾末広 : ガロ系のエロマンガ家であり、日本で唯一のシュールレアリズムをマンガで体現できる偉大なマンガ家であり、詩人であり、ドロボウで逮捕歴あり、うんこを食べたことのある人。

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